妊活、不妊治療の専門用語【た行】

妊活・不妊辞典妊活、不妊治療の専門用語【た行】です。妊活や不妊治療、検査などで使われる専門用語をあいうえお順、とアルファベットでまとめました。
妊活や不妊治療には、今までの生活では聞いたこともないような専門用語があります。僕自身もブログやインターネット、妊活雑誌を見ても意味が分からないこともありました。
特に、男性の場合、女性の体の仕組みや妊娠のプロセスもよくわかっていませんので、用語を知る事は大切です。

体外受精(IVF-ET)

女性の卵巣から採取した卵子と男性の精子を体外の培養器内で受精させる方法。両側卵管閉塞や重度男性不妊などの一般治療で妊娠が難しい場合、一般不妊治療(タイミング法、人工授精)を続けても妊娠しない時に体外受精にステップアップするケースが多いようです。膣から卵巣に針を刺して体外へ採り出した卵子に、精子をふりかけて受精させ、この受精卵を培養し、子宮内に戻す治療法で高度生殖補助医療(ART:Assisted Reproductive Technology)のひとつです。体外受精の成功率は、産婦人科学会の報告では25%前後となっています。が実施する施設で技術や設備によって違いがあり、確率は大きな開きがあります。費用は30~70万と高額で施設や内容によって大きく異なりますし健康保険が利きません。最近では行政からの補助金なども一部あります。

タイミング法

医療介入度が最も低い妊活、不妊治療のファーストステップともされるタイミング法。
正確に予測された排卵日に合わせて夫婦生活を持ち、妊娠を期待する方法
基礎体温を参考に自分でタイミングを図る方法だけでなく、実際には正確な排卵日はつかめない事も多く、超音波検査やホルモン検査などを参考に、医師が排卵日を推測、指定された日にセックスを行うタイミング指導もあります。この場合、超音波検査で卵胞のサイズを測ったり、排卵検査薬(尿中LH検査薬)や排卵誘発剤を使用する場合もあります。その後ヒューナーテストや黄体ホルモンの分泌量を血液検査で調べたり、超音波検査で子宮内膜の厚さが十分かどうかもチェックするなど自力と違い、医師が行うタイミング指導は排卵の前から後まで細かくサポートがあり、医師にタイミング指導(排卵日の指定)をしてもらう事で妊娠する人は少なくありません。一方でタイミング法では男性側の心理面で難しい面も指摘されています。

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)

卵巣に起こる排卵障害の一種で、卵巣の被膜が硬く、卵胞が発育するのに時間がかかり排卵が困難になる症状です。簡単にいうと卵巣の中に、排卵できなかった未熟な卵がたくさん残ってしまう病気です。不随して起こる症状であるプロゲステロン(排卵促進、卵胞の黄体化促進)の分泌低下とアンドロゲン(男性ホルモン)の分泌増加により、子宮体癌を発生させるリスクを高めるとも言われています。
月経に問題があると分かった時点で、早めに婦人科への受診を行う必要があります。
多嚢胞性卵巣は様々な原因があり、肥満を伴わないPCOSは日本女性の26%を占めますが、はっきりとは解明はされていません。現在、内分泌異常、卵巣の形態的変化、副腎の問題、遺伝子説、あるいは糖代謝の異常などが考えられています。クロミフェン、HCG-FSH療法やホルモンを投与、腹腔鏡下卵巣焼灼術という外科的治療法などがありますが、根本的な治療は確立されておりませんがIVMなど研究が進んでいます。

男性不妊

男性不妊は、不妊の原因が男性によるもので、WHOによる統計では、男性のみに不妊の原因ある場合が24%、男女ともが24%、不明が11%と報告されており、約48%前後が男性原因と分かった。
精液中の精子の濃度が低い乏精子症、精液中に精子が存在しない無精子症、精子の運動率が50%未満と低い精子無力症などの造精機能障害の他、何らかの原因により性行為もしくは射精が不能で女性の内性器に精液を送ることができない性機能障害も男性不妊に原因となる。
男性不妊を調べる精液検査では、精子の量や運動率などを調べることで、自然妊娠が可能か人工授精や顕微授精などが最適化を判断していきます。ただし精子はストレスや食生活など日常生活の影響を大きく受けますので、検査は数回行う事が多いです。

着床障害

受精後に受精卵が子宮に着床できない状態。着床したものの長続きせずに流産してしまった化学流産も着床障害とされます。
体外受精や顕微授精で良質な受精卵を複数回子宮に戻しても妊娠できない場合も、着床障害の可能性があります。着床障害の原因ははっきり解明されていない部分もありますが、ホルモンバランスの乱れや、子宮筋腫、子宮内膜ポリープ、黄体機能不全、子宮内膜癒着など子宮の病気が原因の場合があります。子宮に問題が見つからなかった場合は、受精卵が染色体異常などの問題を抱えている可能性も含めて検査を続けることになります。

チョコレート嚢腫

卵巣チョコレート嚢胞や子宮内膜症性卵巣嚢胞と呼ばれることもある、卵巣の中に嚢胞ができて、古くなった子宮内膜が溜まっていく病気です。
小さいものは、低用量ピル、やジエノゲスト等のホルモン療法で対処し様子をみる場合もありますが、5cm以上の場合、開腹手術や腹腔鏡手術を行います。いずれの手術においても卵巣ごと摘出する全摘術と、嚢胞だけを摘出して卵巣実質を残す核出術がありますが、妊娠を望む場合は、腹腔鏡手術となるようです。
子宮内膜症は、月経が来る毎に月経痛が悪化したり、それ以外でも下腹部痛や腰痛、骨盤痛などが慢性的に現れたり、性交時や排便時に痛みを感じたりとします。チョコレート脳腫は他の部位にできる子宮内膜症よりも痛みが強いといわれています。

テストステロン

アンドロゲンに属するステロイドホルモンで、男性ホルモンの一種で精巣から分泌され、骨や筋肉の強化や維持をはじめ、血液をつくる働き、動脈硬化の予防、元気な精子を作るのに重要な働きをします。下垂体から分泌される性腺刺激ホルモンと視床下部から分泌される黄体形成ホルモンにより調節されます。
女性も副腎や卵巣でテストステロンを分泌していて、血中テストステロン値で比べると、男性の5~10%です。
PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)の女性は、テストステロンが過剰分泌されてしまい「高アンドロゲン血症」となり排卵障害の原因となることがあります。
女性の性欲障害に関する研究で、性交時に血中濃度のピークを迎えるよう、あらかじめ性交の数時間前にテストステロンを単回投与した女性の性的感覚や性欲が有意に上昇したというデータがあり、女性向けバイアグラと話題になった海外の薬剤は、女性向けテストステロン製剤のようです。

凍結胚移植

体外受精や顕微授精では、受精卵を培養して子宮に戻す「胚移植」が行われますが、胚移植の方法には「新鮮胚移植」と「凍結胚移植」の2つがあります。凍結胚移植は、体外受精で出来た良好な受精卵(胚)を凍結保存して移植する方法。
排卵誘発を行った周期は誘発剤の影響で、子宮内膜が薄かったり、卵巣が腫れていたり子宮が移植に適さない状態である場合が多いです。
胚を一旦凍結すれば、短くても1か月は子宮を休ませることができ、採卵周期移植に比べて凍結胚移植は着床率が高くなり、流産率も低くなるとされています。

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不妊治療の病院

体外受精不妊治療は段階によって検査や治療も異なります。女性の場合は婦人科系で受診したり、不妊治療専門の病院やクリニックにはじめから行く場合もあります。
男性の場合、高度な不妊治療でない場合は、泌尿器科や総合病院でも精液検査を受けられます。
状況によってはセカンドオピニオンを選択する場合もあります。病院選びで不妊治療の過程や結果は大きく異なる場合もあります。
ネットや雑誌、ブログなどで情報を収集したり、各種セミナーなども参考にして慎重に選ぶことも大切です。

地域別の男性不妊の病院

下記で紹介しているのは、地域別の男性不妊の検査を受けられる病院やクリニックです。
高度な生殖医療設備があるところだけではありませんが、病院選びの参考までにご覧ください。

九州・沖縄の不妊治療できる病院

中国・四国地方で不妊治療の病院

近畿地方の病院

中部地方の病院で不妊治療

北陸の不妊治療病院

関東で不妊治療をしている病院

北海道・東北で不妊治療の病院

ネットや雑誌を参考に僕が調べた不妊治療や男性不妊の検査をしている病院です。その他にも多くの病院で行っていますので、随時追加・修正していきます。

妊活サプリ

ルイボスティ検査で特に問題が見つからない場合や、妊活の初期段階だけでなく、妊娠しやすい体調を整えるために、妊活サプリも活用されています。
あくまで栄養補助的な位置づけですが、多くの方が利用していますので、必要な場合は自分にあった物を慎重に選びましょう。

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