妊活、不妊治療の専門用語【は行】

妊活・不妊辞典妊活、不妊治療の専門用語【は行】です。妊活や不妊治療、検査などで使われる専門用語をあいうえお順、とアルファベットでまとめました。
妊活や不妊治療には、今までの生活では聞いたこともないような専門用語があります。僕自身もブログやインターネット、妊活雑誌を見ても意味が分からないこともありました。
特に、男性の場合、女性の体の仕組みや妊娠のプロセスもよくわかっていませんので、用語を知る事は大切です。

胚移植(ET)

体外受精で(IVF)で受精卵(胚)を子宮内に移植すること。
受精卵は胚と呼ばれ、細胞分裂を始めます。3日程で4細胞くらいになり、状態よってG1からG5のグレードにわけられ、子宮内に移植します。
胚移植から2週間後前後で結果がわかります。胚移植は、採卵3~5日後に経膣的に子宮内へ移植する方法が一般的ですが、凍結胚移植といった方法などがあります。

配偶子卵管内移植(GIFT)

腹腔鏡でカテーテルを操作して卵子と精子を受精前の状態で卵管采から注入する治療法です。卵子と精子が自然な環境に近い卵管内で受精するため、体外受精に比べやや妊娠率が高いといわれていますが、受精を確認できないデメリットもあります。腹腔鏡を用いた不妊治療法としては、他にもZIFT (接合子卵管内移植)があります。
GIFT(配偶子卵管内移植)が卵子や精子を卵管内に戻すのに対して、ZIFT (接合子卵管内移植)は、受精卵を卵管内に戻すという違いがあります。

排卵障害

排卵が規則正しく行なわれていない状態の事で、無月経や生理不順など、女性不妊の原因の約3割が排卵障害といわれています。ホルモン環境や卵胞、卵巣など原因は様々です。
ストレスといった心因性の原因や多嚢胞性卵巣症候群、高プロラクチンも排卵障害の要因です。
病院やクリニックでは、排卵誘発剤でクロミッドなどを処方することが多いようですが、重度の場合、クロミッドなどでは排卵が出来ないことも多く、HMGという注射での治療が選択されることもあります。
その他、太りすぎ、痩せすぎが原因で排卵障害になる事もあるので、生活習慣の改善が必要です。ダイエットでストレスを溜めたり、栄養バランスが崩れたりしないよう考えた食事を心がけるようにしましょう。
ホルモンバランスの改善や自律神経の乱れの解消、血流や気の流れの改善などには漢方やサプリもよく使われています。

胚盤胞移植(BT)

体外受精の方法の1つで、受精卵を5~6日ほど培養して、胚盤胞まで成長させた後に子宮に移植する方法です。初期胚移植より、受精卵が成長した段階になっているので着床しやすいというメリットがあります。初期胚移植で着床できなかった場合に、胚盤胞移植へと進むことになりますが、費用が高いデメリットあります。

排卵誘発剤

卵胞を育て卵巣を刺激して排卵を起こさせる薬で、クロミッドという商品名が知られています。経口薬の排卵誘発剤は他にも、セロフェン、オリフェン、フェミロンが良く使用されます。これらの排卵誘発率は70~80%前後です。一方、子宮内膜が薄くなる、頸管粘液が減少するなどの副作用もあるので、排卵誘発率の服用中は慎重に検討する必要があります。経口の排卵誘発剤で効果が見られないときに、HMG注射薬に移行するのが一般的ですが、卵巣が過剰に刺激されることで卵巣が腫れて、お腹の張りや腹水、胸水、呼吸がしづらさなどの卵巣過剰刺激症候群(OHSS)が出ることがあります。軽症の場合は安静でよくなることもありますが、重症になると入院して治療が必要になります。
排卵誘発剤では、多胎妊娠も心配されますが、その確率は、クロミッドなど排卵誘発剤時で5%以下、HMG注射による排卵誘発時で、20%程度といわれます。

不育症

妊娠は可能だけど、流産、死産や新生児死亡などを繰り返してしまうことです。
 妊娠22週未満で3回以上流産する習慣流産はと同じような意味ですが、妊娠22週以降の死産や生後1週間以内の新生児死亡は含まれません。不育症はより広い意味で用いられています。
厚生労働省による不育症の研究データでは、子宮の形が悪い子宮形態異常が7.8%、甲状腺の異常が6.8%、両親のどちらかの染色体異常が4.6%、抗リン脂質抗体症候群が10.2%、凝固因子異常として第XII因子欠乏症が7.2%、プロテインS欠乏症が7.4%とされています。しかし流産・死産の原因になっているかは、未だ研究段階です。

フーナーテスト

性交後12時間以内に子宮頚管の粘液内にある精子の状態を確認するための検査です。不妊治療や検査の中の比較的初期に実施される検査です。粘液中に精子がいない場合、無精子症や抗精子抗体、子宮頚管炎、射精障害などが疑われることもあります。

閉塞性無精子症(OA)

無精子症には、閉塞性無精子症と非閉塞性無精子症があり、閉塞性無精子症は精子の造成過程には問題はないものの、射精までの通過経路に障害がある場合で無精子症のうち20%前後が該当します。非閉塞性無精子症は、精子が作られていない状態です。
精液検査や泌尿器科での触診やホルモン検査で閉塞性無精子症と診断されても、精路再建手術や精子の成熟停止でさえなければ精巣内もしくは精巣上体から精子を採取し、顕微授精(ICSI)で妊娠も期待できます。

乏精子症

精液検査やフーナーテストで、精液中の精子濃度が低い状態で、1mlの基準は1500万以下の場合を乏精子症とされ、男性不妊の大きな原因の一つです
軽度・・・1500万個以下
中等度・・・1000万個以下
重度・・・500万個以下
精子の数は環境や体調により変わるので、1回の診断では判断できず、何度か検査しますが精子濃度1500万/ml以下の場合に、乏精子症と診断されます。
原因には、精索静脈瘤、おたふく風邪による精巣炎、ホルモン分泌異常(LH、FSH)、染色体異常、喫煙などの生活習慣などがあげられますが、原因不明のケースも多いです。
高度乏精子症では顕微授精になりますが、人工授精や薬物療法で改善する場合があり、ビタミンB12(メチコバール)、 ビタミンE(ユベラ)、ビタミンC(シナール)、補中益気湯、八味地黄丸、牛車腎気丸、カリクレイン、コエンザイムQ10、亜鉛が有効な場合もありますが、すべての乏精子症に有効とは言いがたいのが現状です。

勃起不全(ED)

性交障害、射精障害とおなじく性交が出来ない性機能障害の代表が勃起不全。
完全に勃起出来ない状態だけなく、勃起するのに時間が掛かってしまう状態や勃起はするけれど、持続することが困難な場合もEDとされます。
満足いく性交が出来ないことで男性不妊の原因にもなります。
EDの割合は40代で20%、50代で40%と決して珍しい病気ではありませんし、最近はストレスが原因で20代、30代の男性も増加しています。通常の勃起は、視覚や触覚などの五感で性的刺激を受け、脳から神経を介して陰茎に伝わると、陰茎海綿体(いんけいかいめんたい)の動脈が大きく拡がり血液が流れ込みます。しかし動脈硬化で血管に障害がある場合には、陰茎海綿体(いんけいかいめんたい)の動脈が拡がらないため、十分な量の血液が流れ込まず、EDとなります。糖尿病、高血圧、脂質異常症などの生活習慣病にかかると、EDになるリスクが高くなります。
妊活や不妊治療においては心因性のEDになる事も指摘されています。

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不妊治療の病院

体外受精不妊治療は段階によって検査や治療も異なります。女性の場合は婦人科系で受診したり、不妊治療専門の病院やクリニックにはじめから行く場合もあります。
男性の場合、高度な不妊治療でない場合は、泌尿器科や総合病院でも精液検査を受けられます。
状況によってはセカンドオピニオンを選択する場合もあります。病院選びで不妊治療の過程や結果は大きく異なる場合もあります。
ネットや雑誌、ブログなどで情報を収集したり、各種セミナーなども参考にして慎重に選ぶことも大切です。

地域別の男性不妊の病院

下記で紹介しているのは、地域別の男性不妊の検査を受けられる病院やクリニックです。
高度な生殖医療設備があるところだけではありませんが、病院選びの参考までにご覧ください。

九州・沖縄の不妊治療できる病院

中国・四国地方で不妊治療の病院

近畿地方の病院

中部地方の病院で不妊治療

北陸の不妊治療病院

関東で不妊治療をしている病院

北海道・東北で不妊治療の病院

ネットや雑誌を参考に僕が調べた不妊治療や男性不妊の検査をしている病院です。その他にも多くの病院で行っていますので、随時追加・修正していきます。

妊活サプリ

ルイボスティ検査で特に問題が見つからない場合や、妊活の初期段階だけでなく、妊娠しやすい体調を整えるために、妊活サプリも活用されています。
あくまで栄養補助的な位置づけですが、多くの方が利用していますので、必要な場合は自分にあった物を慎重に選びましょう。

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