妊活、不妊治療の専門用語【ら行】
妊活、不妊治療の専門用語【ら行】です。妊活や不妊治療、検査などで使われる専門用語をあいうえお順、とアルファベットでまとめました。
妊活や不妊治療には、今までの生活では聞いたこともないような専門用語があります。僕自身もブログやインターネット、妊活雑誌を見ても意味が分からないこともありました。
特に、男性の場合、女性の体の仕組みや妊娠のプロセスもよくわかっていませんので、用語を知る事は大切です。
卵管障害
卵管が詰まった状態を卵管閉塞、細く狭くなる状態を卵管狭窄といい、卵子が精子と受精できない状態の卵管の障害。 卵管は、卵巣から子宮に伸びる1mm前後の細い管なので卵管障害では、受精卵が子宮にたどり着いて着床できないため、治療しないと妊娠することが難しくなります。骨盤腹膜炎、穿孔性虫垂炎、子宮内膜症、子宮外妊娠、クラミジアが原因菌となっているケースが多い卵管造影検査を受けて、初めて卵管障害に気づく方が多いようです。卵管機能を回復させるための卵管形成手術として、顕微鏡下手術(マイクロサージャリー)や腹腔鏡下手術(ラパロスコピー)、卵管鏡下手術(FT)などの治療法で卵管が回復すれば、人工授精や自然妊娠も可能となります。左右の卵管に詰まりの症状がある場合、体外受精を検討する場合もあります。
卵子
精子と結びつき、様々な過程を経て赤ちゃんに育つ卵のことです。卵子は非常に特殊な細胞で、1人の女性が排卵される卵は月に1個、生涯で400~500個といわれています。
卵子を育てる袋(卵胞)には、原始卵胞というものがあり、女性は生まれる時に原始卵胞を卵巣に約200万個蓄えていますが、月経のはじまる思春期頃には、約170万個から180万個が自然に消滅し、妊娠を考える齢の頃には約20~30万個まで減少します。
思春期以降も1カ月に1000個くらい減り、毎日何十個も減っています。
卵子の寿命は精子よりも短く、排卵後12時間~36時間と言われ、加齢やストレスで卵子が老化していれば寿命は短くなります。卵子が老化して寿命が短くなると、精子が元気であっても受精や着床する確率が低下します。
卵子の老化については研究が進められ、ストレスが良くないことも分かっていますが、老化卵子の核を若い卵子の細胞質内に移植する治療法である卵細胞質置換などの研究も進んでいます。
卵巣過剰刺激症候群(OHSS)
排卵誘発で過剰に卵胞が刺激されることが原因で、卵巣が膨れ腹水や、ときに胸水などの症状が起こることをOHSS(卵巣過剰刺激症候群)と呼びます。
経口剤のクロミフェン療法で発症することは少ないようですが、PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)のhMG-hCG注射療法ではOHSSや多胎妊娠の発症頻度が10%程度と高くなるほかにも、多胎妊娠が30%程度と言われます。特に痩せ型の人や若い人も発症リスクが高いようです。排卵誘発剤は妊娠率を高めるために使用されますが、副作用があることを治療前からきちんと知っておくことが大切です。
卵胞
卵胞は女性の卵巣の中に入っている卵子が入っている袋状のものです。思春期の頃になると、卵胞刺激ホルモン(FSH)によって1つの卵胞が成熟され(主席卵胞)、黄体化ホルモン(LH)が急激に分泌されるLHサージから24~36時間ほどで主席卵胞が2センチ程度の大きさになるころに排卵します。月経の度に毎月約1,000個の卵胞が減少していきますが、10個前後が成長して、最も成長した1個の卵胞だけが排卵します。
卵胞刺激ホルモン(FSH)
脳下垂体前葉から分泌されて卵巣を刺激し、卵胞を育てる女性ホルモン
卵巣を刺激して卵胞を成熟させる働きをする女性ホルモン。月経開始ころからFSHが脳下垂体から分泌されることがきっかけで、卵巣内の卵胞が成長していきます。
卵巣は加齢にともない老化します。卵巣年齢が若い場合、FSHの刺激で十分に卵胞が育ち成熟しますが、卵巣の反応性が低い老化した卵巣では常に大量のFSHで卵巣を刺激しないと卵胞が育たず成熟しません。生理周期2-3日目のFSH値は、その人の卵巣の働きが良いか悪いかを知る目安となります。
卵胞の排卵段階になると、同じく脳下垂体から分泌されるLH(黄体化ホルモン)が大量に分泌されてLHサージが起こり、卵子が排卵されます。
リコンビナントFSH(rFSH)
リコンビナントとよばれるバイオ技術を活用して製造された尿由来ではない100%純粋な排卵誘発剤。「フォリスチム」「ゴナールF」は保険適応。クロミッド等組み合わせて使用されることも多い。自己注射も認められている。
従来のhMG製剤やFSH製剤であるゴナピュール、フォリルモンは、安価な反面、FSHが高濃度となっている閉経後の女性の尿から精製されているので、不純物やロット間でのばらつきがあるというデメリットがあった。
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不妊治療の病院
不妊治療は段階によって検査や治療も異なります。女性の場合は婦人科系で受診したり、不妊治療専門の病院やクリニックにはじめから行く場合もあります。
男性の場合、高度な不妊治療でない場合は、泌尿器科や総合病院でも精液検査を受けられます。
状況によってはセカンドオピニオンを選択する場合もあります。病院選びで不妊治療の過程や結果は大きく異なる場合もあります。
ネットや雑誌、ブログなどで情報を収集したり、各種セミナーなども参考にして慎重に選ぶことも大切です。
地域別の男性不妊の病院
下記で紹介しているのは、地域別の男性不妊の検査を受けられる病院やクリニックです。
高度な生殖医療設備があるところだけではありませんが、病院選びの参考までにご覧ください。
ネットや雑誌を参考に僕が調べた不妊治療や男性不妊の検査をしている病院です。その他にも多くの病院で行っていますので、随時追加・修正していきます。
妊活サプリ
検査で特に問題が見つからない場合や、妊活の初期段階だけでなく、妊娠しやすい体調を整えるために、妊活サプリも活用されています。
あくまで栄養補助的な位置づけですが、多くの方が利用していますので、必要な場合は自分にあった物を慎重に選びましょう。